常態化する人材不足。これは企業規模や業種業態を問わず、すべてのビジネス現場で直面している喫緊の課題だろう。限られたメンバーで事業を成長させるためには、一人ひとりの生産性をいかに高めるかが最重要テーマであると言えよう。そこで注目されるのがAI活用だが、単なるツール導入に終わってしまってはいないだろうか。大事なのは従業員が日常業務の中でAIを無理なく使いこなし、より多くの業務を、より高い品質で遂行できる環境を整えることだ。人材不足時代を勝ち抜くために、AI活用を高いレベルで実現できる業務基盤について考えてみたい。

人材不足時代に生産性をどう上げるのか? 

 今、多くの企業が深刻な人材不足という課題に直面している。労働人口の減少を背景に、必要な人材を確保することは年々難しくなっており、採用活動に多くの時間やコストを費やしても、思うような結果が得られないケースも少なくない。新たに採用した人材も戦力として育成するには一定の時間を要するため、人材不足は簡単に解消できるものではなくなっている。こうした状況で顕在化しているのが、業務の属人化や従業員一人あたりの負荷増大だ。特定のメンバーに業務や知識が集中したり、ひとりで複数業務を兼任せざるを得ないという中小企業は少なくないはずだ。さらに、ある社員に業務が集中すれば、その人が忙しくなるだけでなく、組織全体の意思決定や情報共有のスピードも低下してしまう。それだけに属人化を課題とする企業も多いのだ。

 人員を増やすことが難しい時代でも、企業には競争力を維持し、持続的な成長を実現することが求められる。そのためには、限られた人員でより大きな成果を生み出せる組織への変革が不可欠だ。一人ひとりがより付加価値の高い業務に集中できる環境を整え、生産性向上のさらにその先、「業務加速」を実現することが、これまで以上に重要な経営テーマとなっているのだ。

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