求められるデータ利活用とサステナビリティの両立

 ビジネスのあらゆる場面でITが活用される中で、データ利活用の重要性は急速に高まっている。企業のITシステムは日々膨大な量のデータを生み出しており、今後も増大していくことは明らかだ。IT部門にとっては増え続けるデータをどう格納していくのかが大きな課題になっている。同時に、サステナビリティへの対応も社会的な急務となっている。脱炭素化や省エネルギー化が求められる中、データセンターの電力消費量をどう削減するのかも大きなテーマとしてクローズアップされている。

溝上 宏和 氏
溝上 宏和 氏
ネットアップ合同会社 ソリューション技術本部 SE第2部 アカウントテクノロジースペシャリスト

 ネットアップ ソリューション技術本部の溝上宏和氏は、「米Nature社の調査によると、2030年には世界のエネルギー消費量の8%がITによるものになると予測されています。また、データセンターのエネルギー消費に占めるストレージの割合は今後も拡大し、NetApp(ネットアップ)は2030年には全体の38%に達すると見ています。そのため、増え続けるデータの保管にかかるランニングコストをどう抑えるのか、クラウドシフトしたITインフラ全体をどう管理するのかに加え、電力消費量をどのように抑えてSDGsに貢献すればよいかという相談が増えています」と話す。

 増大するデータ量に対応すべく、ストレージの導入検討時にデータの重複排除や圧縮の実証検証をしたり、アクセス頻度が低いコールドデータを階層化したりといった工夫を取り入れる企業は多い。「大量のデータを一元的に格納する従来のデータレイクをさらに進化させた、クラウド、オンプレミスをまたがった分散と集中によるデータマネジメントが求められていると実感します」と溝上氏は語る。

 こうした中で同社がキーワードとして提唱しているのが、「Simplicity(シンプリシティ)」「Security(セキュリティ)」「Savings(セービング)」「Sustainability(サステナビリティ)」という、4つの「S」の実現による解決だ。具体的には、統合されたハイブリッド/マルチクラウド環境での一貫した運用、環境全体での総合的な可観測性とレジリエンスの確保、AI主導の自動化によるコスト、リスク、効率の継続的な最適化、そして二酸化炭素排出量の削減による持続可能性の向上である。

NetAppは増大するデータのマネジメントにおいて4つの「S」による課題解決を提唱している
NetAppは増大するデータのマネジメントにおいて4つの「S」による課題解決を提唱している
[画像のクリックで拡大表示]

 「オンプレミスとクラウドが混在するハイブリッドクラウド、マルチクラウドの登場によって、ストレージの管理、運用に新たな課題が生じています。それらの課題を解決するために、NetAppは4つのSを実現するサービスや製品を提供していきます」と溝上氏。実際に同社ではビジネスの変化に柔軟に対応し、SDGsにも貢献するサービスや製品の提供を開始している。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。