資料の紹介

 製造業にとって、CAD/CAM(コンピューターによる設計・製造)は必要不可欠なツールになっている。CAD/CAMによって多くの工数やコストを削減してきたが、近年では、データ活用の基盤としても大きな役割を果たすようになった。設計部門が作成したCADデータは、製造部門やサプライチェーンに渡されて切削加工や金型製造に利用されている。さらに、営業用のカタログやアフターサービス用のマニュアルなどに活用する企業もある。

 そこで課題になってくるのが、データ連携だ。CADとCAMのシステムやベンダーが異なるため、データをスムーズに共有できない事態が生じている。例えば、CAMの環境でCADのデータをダウンロードしたり、CAD のファイルを開いたりする場面でエラーが起きる。ファイルサイズが大きすぎて、転送に時間がかかる。原因のわからない小さなトラブルが、現場にストレスを与えている。

 本特集では、CADとCAMを1つの環境下で使える統合ソフトについて解説する。「STEP 」や「IGES」などの中間ファイルに変換する必要もないし、データ変換ソフトを通す必要もない。ファイル転送の課題を根本的に解決し、運用コストを削減できる。ワークフローの合理化や、チームのスキル向上にも貢献する。データ共有をさらに便利にするクラウド活用にも言及する。