働き方改革から取り残されるフィールドワーカー

 「働き方改革」への取り組みが、ここ数年多くの日本企業で進められている。しかし、このような改革から取り残されている職種もある。それがフィールドワーカーだ。

 フィールドワーカーとは、営業担当者をはじめ、医療・建設現場、設備点検・保守担当、工場、店舗、飲食サービスなど、オフィス外の環境で働く職種を指す。現場業務の主体となるフィールドワーカーの働き方変革は、今後の企業の生産性向上に結び付くといえるだろう。

 例えば、日本が得意とするモノづくりの現場である製造業では、IoTによって機械などのIT化が進められようとしている。しかし、それを扱う人がそれらのデータを事務所に戻って共用PCで見なければならない状態では、効率化の効果は限定されてしまう。効率を極限まで高めるには、製造ラインの現場でスマートフォンやタブレットなどを使い、その場で分析できるようにすれば生産性は大きく上がる。PCでは持ち運びにくく、起動が遅くて使えないような現場では、モバイルデバイスを活用すればいい。

 しかし、ここで大きな課題に直面することになる。それは、フィールドワーカーの業務現場は、PCやモバイルデバイスにとって「過酷な環境」であることが少なくないということだ。

 例えば工事現場では、埃まみれになりやすく、寒暖の差も激しい。屋内の現場でも、作業用の机を確保することが難しく、立って作業しなければならないことも多い。また、作業のために手袋をしなければならず、キーボード入力やタッチ操作が行えないケースもある。ついうっかり落としてしまい、端末を壊してしまうリスクも高い。

 もちろん、このような環境での利用を想定した「専用PC」も存在する。しかし一般的なPCに比べてかなり価格が高く、大量導入に二の足を踏んでしまうケースが多い。その結果、一部のユーザーにしか端末が行き渡らず、働き方改革を阻害する要因になっているわけだ。

 だが最近では、この問題を解決することも可能になっている。その具体的な解を、次ページから紹介していこう。

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