付加価値の高い業務にリソースを割くために

 デジタルトランスフォーメーション(DX)がビジネスの重要なテーマとなる中、スピーディーなITサービスの実装が大きな課題となっている。しかし、それを阻む要因がある。1つがITエンジニア不足だ。ITエンジニア不足は、もはや社会問題ともいえ、多くの企業が頭を抱えている。

 人材不足の課題を一朝一夕に解決するのは難しい。ならば、企業は限られた人材で、いかにプロジェクトを推進していくかを考える必要がある。例えば、より付加価値の高い業務に多くのリソースを割くことができるような体制、および環境を構築しなければならない。

 では、システム開発において、付加価値の高い業務とそうでない業務は、どう切り分けるべきか。どんなシステムが必要か、ビジネスに貢献するのはどんなシステムかを考える要求定義などは付加価値が高いといえる。一方、定義されたシステムを形にしていく開発プロセスは、どうだろうか。できる限り効率化・省力化を図るべきとは考えられないだろうか。

 そう考えた企業の1つがみずほ銀行だ。徹底したムリ・ムダの排除を主眼にビジネスの構造改革、およびITの構造改革を推進している同行は、ある重要システムの刷新プロジェクトを舞台に、目まぐるしく変化する環境に対応できる開発スピード、より低廉なコスト、より高い品質実現するためのチャレンジを断行。開発期間の短期化に成功するなど大きな成果を享受した。

 以下では、そのプロジェクトの概要と成功のポイントを探る。

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