約100年の歴史を持つ信託銀行グループでのDX戦略の推進

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向け、レガシーシステムのクラウド化が多くの企業にとって最重要課題の1つになっている。レガシーなシステムのままでは迅速なビジネスニーズへの対応が難しい上、IT予算のほとんどを運用管理に費やされてしまうため、DXへの戦略的な投資も難しくなるからだ。

 そこで注目されているのが、基幹システムを含む既存システムのクラウド化である。クラウド化によって機器調達コストや運用管理の負担が軽減され、ITサービスの俊敏性を高める効果も期待できるからだ。しかし実際には、新規システムや既存システムの一部のみがクラウドに移行し、それ以外はなかなかクラウド化が進まないケースは少なくない。その最大の理由として指摘されているのが、組織内に存在する「変革を阻む壁」である。

 こうした「壁」をいかに乗り越えていけばよいのか。その一例として紹介したいのが、三井住友信託銀行のケースである。同社は日本最古の信託会社を出自としており、約100年の歴史を持つ老舗企業。2011年4月には三井住友信託銀行を中心とした三井住友トラスト・グループを発足している。その最大の特徴は、銀行ビジネスと信託関連ビジネスを融合し、多彩なビジネスを展開している点だ。

 それでは同行は既存システムのクラウド化に向け、どのような戦略に基づき、いかなる取り組みを進めているのだろうか。

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