2017年を境に、金融業界の常識が大きく変化

 社会と経済を支えるインフラとして、欠かせない役割を果たし続けている金融業。日本では長く、「変化」とは縁遠い業界のイメージがあったが、ここ数年は、大きな変化の波にさらされるようになっている。

 例えば、テクノロジーを武器にした新たな金融サービスを提供するFinTech企業が、業界外から相次いで参入していることはその1つ。いかに歴史ある巨大な金融企業でも、消費者が真に求めることを見抜き、新たなサービスモデルをタイムリーに提供し続けなければ、生き残ることが困難な時代になっている。

 このように変化する経営環境の中、ITとの向き合い方も変わりつつある。以前は、セキュリティやコンプライアンスなどの理由から「ITシステムはオンプレミスで運用する」のが業界の常識だった。しかし現在は、FinTech企業との競争に勝つため、あるいは共創によって新たな価値を創出するために、パブリッククラウドを積極的に活用する流れが加速。経営層のコミットメントのもと、基本戦略を転換させる金融企業が急増しているのである。

 中でも、多くの企業に採用されており、金融業界のクラウドシフトをけん引するサービスの1つが、メガクラウドの一角であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)だ。

 今日、金融業界のクラウド活用はどの程度まで進んでいるのか。また、それにより社会にはどのようなインパクトがもたらされているのか。AWSへの取材を例に、最新の状況を俯瞰してみたい。

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