在宅勤務を導入する企業が増えるなか、「オフィスと同じ開発環境を用意できないため、テレワークの実施が難しい」と嘆く開発現場は多い。しかしその一方で、オフィスと同等の開発環境を用意し、テレワークを実現している開発現場もある。いったい、どんな手段を使っているのだろうか・・・。

 昨今の情勢をきっかけに始まったテレワークは、いまやオフィスで働くあらゆる職種に広がっている。それはシステム/ソフトウェアの開発業務に携わるエンジニアも例外ではない。しかし開発環境の性能面や安全性の理由から、テレワークを実施できずにいるエンジニアもいる。

 開発現場ではコンパイルやビルド、テストなど高性能スペックのマシンが必要になる高負荷処理を行う場面が多いうえ、セキュリティの観点でも厳しい制約がある場合が多く、テレワークでオフィスと同等の開発環境を用意するのはなかなか難しい。なかには高性能マシンの持ち出しを許した企業もあるようだが、顧客の機密情報を取り扱う大半の開発現場では現実的な話ではないだろう。安全性のリスクを冒してまでテレワークを実施するくらいなら、出社して仕事をしてもらったほうがよいと考える会社も多いのではないだろうか。

 とはいえ、これからのニューノーマル時代において、テレワークの実施という社会の要請にいつまでも応えないわけにはいかない。最近はリモートデスクトップやVDI(仮想デスクトップ基盤)などの技術も発達し、開発現場のテレワークが不可能ということでは決してない。例えばリモートデスクトップを使えば、テレワークで使用しているPCから社内の高性能マシンへアクセス設定するだけで、オフィスと変わらない作業を遠隔操作で行えるようになる。ただし、1対1のリモートデスクトップは統制管理が難しく、セキュリティ面の不安も残される。一方のVDIならばリモートデスクトップの課題を解決できるものの、反面、設計・構築に時間と費用がかかってシステム管理者の運用管理負荷も高いという課題に直面する。

 だが、打つ手がないわけではない。開発業務に必要な高性能マシンと同等の環境を用意し、エンジニアのテレワークを実現している企業もあるのだ。今回はそんな先進企業の1社として、東芝デジタルソリューションズの事例を紹介しよう。

東芝デジタルソリューションズ株式会社
取締役 生産統括責任者
高野 勝寛 氏
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ICTソリューション事業部 産業プロジェクトチーム
エキスパート
成川 正芳 氏
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ソフトウェアシステム技術開発センター
エキスパート
武藤 潔 氏
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ソフトウェアシステム技術開発センター
システム・エンジニアリング開発部
システム開発標準担当
エキスパート
前田 尚人 氏

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