SMB向けクラウドERPは、ITビジネス活性化の突破口となりうるか

 中堅・中小企業にとって「ERPは大企業のもの」との捉え方は、共通認識といえるだろう。1990年代から2000年代初頭にかけて導入が加速したERPは、多くの時間とコストを要した。その印象は今も根強く残っており、ERPは大企業しか導入できないという固定観念を持つITベンダーも多い。

 ビジネスチャンスは、常識を打ち破ることから始まる。中堅・中小企業に焦点を当てたクラウドERP「Microsoft Dynamics 365 Business Central」の勢いが止まらない。前年対比で60%の成長率、年間10000社以上も顧客が増えている。また、2019年4月と2022年4月と比べ、販売パートナー数が1400社から3800社、Microsoft AppSourceに掲載のある連携製品数が450から2200と、新たな市場の胎動が垣間見える。

 日本の中小製造業は、国内製造業のうち85%以上を占める(2021年版小規模企業白書)。Dynamics 365 Business Central の市場規模として非常に大きい。コロナ禍に伴うビジネスのやり方や働き方の変化、レジリエントなサプライチェーンの実現が、グローバルと同様に市場拡大の追い風となるだろう。

 今年から、日本ではAdditional Reseller(AR)という新たな商流が適用され、パートナー企業がDynamics 365 Business Central のライセンス販売に参入しやすくなった。ERPの標準導入とローコード・ノーコード開発ツール Microsoft Power Apps による内製化アプローチは日本の中小企業にとって本当に実現可能なものなのか?

 Dynamics 365のビジネスを牽引するパシフィックビジネスコンサルティングとマイクロソフトは、パートナー企業との連携拡大を進める。SMB向けERP/CRM、ローコード製品に精通した両社のキーマンが、パートナー企業の市場参入に向けた具体的かつ実践的ポイントを伝授する。

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