競争関係と共にビジネス環境が急速に変化している昨今、業績を維持し成長していくためにもDXは不可避と言われている。そのDXのはじめの一歩となるのが、オフィスワークとテレワークを組み合わせた働き方「ハイブリッドワーク」の推進だ。時間や場所を問わず柔軟に仕事ができるハイブリッドワークは、効率や生産性を上げるだけでなく人材確保にもつながり、今もっとも適した働き方として注目を集めている。
ハイブリッドワークを推進するためには、制度や文化、IT環境をアップデートする必要がある。
その取り組みは、企業によって様々だ。他のDX施策と併せて今から大きく導入しようとしている企業がある一方、すでにあるIT環境を活用しながら、アップデートが必要な部分に手を入れることによって、ハイブリッドワークを始める企業も多い。Microsoft 365をはじめ、既に業務を効率化する様々なクラウドサービスの活用も始まっている。また、ランサムウェアをはじめとして、企業の情報資産を脅かすリスクは増加する一方だ。働き方が多様化する今こそ、いつでもどこでも誰とでも働ける効率的な環境を整備すること、そして安心して働ける環境を確保することという相反する両面が必須となる。
強固なセキュリティと、柔軟なハイブリッドワークの両立は可能なのだろうか。その方法を解説する。