「オンプレミスでAIを動かす」ニーズが高まっている
AI/生成AIの本格活用に取り組む企業が増えている。そこでボトルネックになるのが「機密データの扱い」と「コスト」の問題だ。
例えば、顧客や売上、経営戦略などに関わる機密データをAIで取り扱いたい場合、インターネットを介するSaaS型サービスではセキュリティーポリシーを満たせない企業は多い。結果、ビジネスの根幹に関わるデータは扱わないようにするしかなく、AI活用の効果を高めることが難しくなっている。
また、AI活用の全社展開を図りたい場合、従量課金型のサービスでは使えば使うだけコストが増大してしまう。もちろん、コストを上回る効果が出るなら問題ないが、それを確約できるAIプロジェクトは少ないのが現実だろう。
これらの問題を解決する方法として、今、注目を集めているのがオンプレミスにAI基盤を構築するアプローチである。インフラを自社で構築して管理することでセキュリティーを高め、機密データの扱いを容易にする。また、初期投資こそクラウドに比べて多めになるが、ランニングコストは大きく抑えられる点も特徴だ。
オンプレミスにAI基盤を構築する際は、「様々な機器をどう組み合わせるか」や、「どうすればAIの性能を引き出せるのか」が重要な検討事項になる。多彩な製品・ソリューションを一つひとつ検討し、組み立てていく手法では膨大な時間と手間がかかってしまうだろう。新たに登場した「AIアプライアンス」という選択肢について、次ページで詳しく解説する。