ビジネスに大きなインパクトをもたらすとして注目される生成AI。ITの分野でもコードを自動生成するなど大きな変化をもたらすと期待されている。こうした中で日本IBMは、2024年3月、AI活用によって日本企業のITの課題解決を支援する「IT変革のためのAIソリューション」を発表した。IT戦略策定からコード生成、テスト、運用まで一連のITシステムのライフサイクルと、プロジェクト管理を包括的に支援し、変革を推進することを目的としている。具体的に企業のIT部門の課題をどのように解決するのだろうか。

生成AIのもたらす価値はコードの生成に止まらない

 エンジニア人材の不足、既存の基幹システムへの対応、新技術のキャッチ・アップなど、日本企業のIT部門が抱える課題は多い。ビジネスのITへの依存度が高まり、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が求められる中で、こうした課題解決は待ったなしの状況にある。しかし、投入できるリソースは限られているのが現状だ。

 そこで期待されているのが生成AIの活用だろう。確かにコードを自動生成できることは生成AIの大きなメリットの一つだ。これまで人が書いていたプログラムを自動で生成できれば、プログラム開発にかかる時間を削減できる。しかし、多くの日本企業のITが抱える問題はそれだけでは解決できない。

 例えば有識者の退職問題。長くIT部門にいた有識者が退職してしまうとプログラムの保守ができなくなるという課題に直面する。アプリケーションがカスタマイズされていて、仕様書もなく、属人化していることに原因がある。

 その問題に対しても生成AIは威力を発揮するといわれている。生成AIでアプリケーションのプログラムを分析して仕様書を作成させることで、アプリケーションの見える化が実現できるからだ。この度日本IBMが発表した「IT変革のためのAIソリューション」は、こうしたIT部門の困りごとを解決し、IT変革を支援することを目的に開発・整備された。その内容をご紹介しよう。

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