ChatGPTやCopilotなど生成AIの業務利用が一般化しつつある。資料の要約や作成に利用している人も少なくないだろう。AI PCを活用すれば様々な日常的な業務をさらに効率化することが可能だ。
本記事ではAI PCで利用できる主な機能を簡単に説明した上で、職種別の活用シーンについて紹介したい。
ビジネスにAI PCを活用するメリット
AI PCとは、AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)を搭載したPCのことである。
従来のPCでローカルAI処理を行うには、ハイスペックなCPU・GPUが必要だった。そのため多くのユーザーは、PC上でローカル処理を行わず、クラウド上のサーバーでAI処理(クラウドAI)を行っている。
これに対してAI PCは、高いAI処理能力を持つNPUを搭載している。そのため、ローカルで処理できる部分はPC側で完結させ、重い処理だけをクラウドAIで行う「ハイブリッド処理」が可能となるのだ。ビジネスシーンでAI PCを使用することで、以下のようなメリットがある。
- 通信コストの節約:必要なデータのみをクラウド送信するため、通信コストを削減できる
- 処理スピード向上:サーバーとの通信による遅延が減り、リアルタイムAI処理が可能となる
- セキュリティ向上:機密データをローカルで処理できるため、情報漏洩リスクを低減できる
AI PCの詳細は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参照してほしい。
AI PCで利用できる主な機能を解説
具体的に、AI PCで何が可能になるのか。ここからはOSとしてWindows 11を搭載し、マイクロソフトが定めたAI PCの要件を満たす「Copilot+ PC」で、何ができるのかを簡単に紹介しよう。
Windows検索
Copilot+ PCは、OS標準の「Windows検索」において、自然言語が使える検索機能(セマンティックインデックス)が利用できる。
従来は、ファイル名やファイル内の特定の単語を指定しないとファイルを検索できなかった。しかし、Copilot+ PCはファイルの内容や種類を自然言語で記述すると、その意図をくんで目的のファイルを見つけてくれるのだ。
例えば、ある商品に関する企画書を探すのであれば「◯◯(商品名)の企画書」と入力すればいい。また写真を探す場合であれば、「◯◯が写った写真」と入力すれば、該当する写真を探してくれる。
検索できるファイルの種類は、画像、PDF、Excelデータ、テキストファイルなどに限定されているが、ビジネスで利用するには十分といえるだろう。
コクリエーター
「コクリエーター」は、Windows標準の画像編集・描画アプリの「Microsoft ペイント」に統合されたAI画像生成機能。簡単なラフスケッチとテキストプロンプトを組み合わせて、高品質な画像を生成できる。また、ストック画像などの既存画像をもとに、異なる画像を再生成することも可能だ。
ライブキャプション
「ライブキャプション」は、PCを通すすべての音声を、リアルタイムで文字起こし・翻訳する機能である。
ウェブ会議の文字起こしはもちろんのこと、動画視聴でも文字起こし・翻訳が可能だ。議事録作成が容易になるだけではなく、外国語の動画を素早く理解する、といったことにも活用できる。
Click to Do
「Click to Do」は、画面のスナップショットを撮影し、その画面内のテキストや画像などに対して、様々なアクションを行える機能である。これは、Windowsの画面ではコピーできない文字列などを、コピー&ペーストする場合などに役立つ。
例えば、Windowsのエラーメッセージが表示された場合、従来は内容をメモしてから検索する必要があった。しかしClick to Doを利用すれば、画面のスナップショットを撮影して、コピー&ペーストが可能になる。
画像内の文字列などもコピーできるため、例えば、写真に写った商品が知りたいときは、その商品のラベルをコピーして検索できるのだ。
AI PCでは、これまでできなかった様々なことが可能になる。しかもローカルPC上で実行されるので、クラウドAIのように通信のタイムラグがなく、ネット回線のない場所でも利用できる。
【職種別】AI PCの具体的活用例
AI PCをどう活用するかはユーザーのアイディア次第。しかし「機能だけ紹介されてもイメージがわかない」という方も多いだろう。ここでは、代表的な職種でどのような使い方が考えられるのかを紹介したい。
営業職(フィールドセールス/インサイドセールス)
営業職では、顧客に営業活動を行うため、提案書を作成するケースがある。その際、一から提案書を作成するのではなく、過去に作成したものをベースに、訪問先に合わせてカスタマイズすることが多いだろう。
このとき、Windows検索を利用すれば、過去の膨大な提案書の中から、最適なものを見つけやすい。また説明を補助するイメージ画像をコクリエーターで作成すれば、より高品質な提案書をつくり上げることが可能になる。
また、顧客との会議をオンラインで行う際には、ライブキャプションで文字情報として視覚的に表示されるため、会議で挙がった課題を次回の提案書にすぐに盛り込むことができる。迅速・正確な対応を毎回行うことで、顧客からの信頼感も高まるはずだ。
- Windows検索(セマンティックインデックス)で、過去の提案書を迅速に検索
- コクリエーターで画像を制作し、提案書のクオリティをアップ
- ライブキャプションで、オンライン会議の議事録作成と次回提案書への課題反映

マーケター
近年は動画をマーケティングに活用することが増えており、他社のSNS動画をチェックしているマーケターも多いだろう。だが、動画の中に「気になったもの」が表示されても、すぐに調べることは難しい。
Click to Do を利用すれば、表示されている画像としての文字が瞬時にテキストに変換される。そのまま表示されたメニューから詳細をCopilotに尋ねることができる。
また、マーケティング施策を考える際には、海外のオンラインセミナーや動画を視聴することもあるだろう。そうした場面では、ライブキャプションのリアルタイム翻訳により、スムーズに理解が進むはずだ。
- Click to Doで動画内の気になったものをすぐに検索
- 外国語のオンラインセミナーや動画をライブキャプションでリアルタイム翻訳

コンサルタント
顧客の課題解決に向け支援を行うコンサルタントにとって、提案・報告資料の作成は重要な業務である。そのため、日々顧客の課題を分析し、様々なメディアから最新情報を収集している人も多いだろう。
常にアップデートされる膨大な情報の中から、必要なデータをファイル名だけで見つけ出すことは、決して簡単ではない。そんなとき、自然言語によるWindows検索を使用すれば、短時間で目的の情報を見つけられる。
また、顧客に理解してもらいやすい資料を作成するには、文字だけではなくビジュアル要素を盛り込むことが重要だ。コクリエーターを活用すれば、理解の助けになるイメージを自由自在に作成できる。
- 膨大な情報の中から、必要なデータをWindows検索で迅速に選別
- 提案内容の理解を助けるビジュアルをコクリエーターで作成

ビジネスシーンで支持されるDellのAI PC
ビジネスユースでのAI PCとして、ぜひお薦めしたいのが、デル・テクノロジーズの製品である。同社はPCのリーディングカンパニーであり、Copilot+ PCの要件を満たしたAI PCも数多くラインアップしている。ここでは、DellのAI PCを推奨する理由の一端を紹介しよう。
わかりやすいラインアップ
デル・テクノロジーズのPCは、「Dell」「Dell Pro」「Dell Pro Max」の3シリーズと、それぞれに、基本となる「無印(Base)」、拡張性が高い「Plus」、モバイルユースに適した超軽量の「Premium」を用意している。シンプルにモデルを絞り込みやすく、さらに利用シーンに合わせた柔軟なカスタマイズも可能だ。
高い耐久性とバッテリーライフ
デル・テクノロジーズのPCは、多くのモデルが米国防総省の調達基準である「MIL-STD-810H」をクリアしている。MIL-STD-810Hは、衝撃・温度・湿度・振動・耐水・高度など、極限環境を想定した厳しい耐久試験を課す規格で、これに合格していることは、過酷な環境下でも安定して動作できる証しでもある。
またバッテリーライフも長く、一部のモデルでは最長27時間の連続稼働を実現。過酷な環境下でも使用できるタフさと、長時間駆動の安心感は、ビジネスシーンにおいて強い味方となるだろう。
充実したビジネス向けサポート
デル・テクノロジーズは、企業ニーズに応えられる様々なサポート体制を用意している。また、最長5年間の延長保証体制も魅力だ。
AI PCの活用でビジネスが変わる
AI PCは、日常的な細かい業務を大幅に効率化できる。資料の検索や議事録の作成、各種情報の理解といった、「必ずしも本質的ではないが、日常的にどうしても必要になる作業」の時間を一気に短縮できるのだ。これにより創造的な業務に集中でき、ビジネスにおいて、より大きな成果を挙げることができるだろう。
よくある質問
ビジネスシーンでAI PCを使用するメリットは?
ビジネスシーンでAI PCを使用することには、次のようなメリットがある。
- 通信コストの節約
- 通信コストの節約
- セキュリティ向上
AI PCで何ができる?
マイクロソフトが定めたAI PCの要件を満たす「Copilot+ PC」は、次のような機能を備えている。
- Windows検索:自然言語による記述で目的のファイルを見つける
- コクリエーター:ラフスケッチとテキストプロンプトから、高品質な画像を生成する
- ライブキャプション:すべての音声を、リアルタイムで文字起こし・翻訳する
- Click to Do:スナップショット内のテキストや画像などに対して、様々なアクションを行う
職種別のAI PC活用例は?
営業職では提案書作成の効率化、マーケティング担当では動画コンテンツ分析、コンサルタントでは資料検索の高速化など、職種ごとに様々な活用法がある。



