PCの納期の長期化が懸念される今、「即納ノートパソコン」の活用が現実的な選択肢として注目されている。

2024~2025年にかけて、生成AIは急速に能力を向上させてきた。その背景には、より大きなモデルに多くのデータを与えることで、全体的なパフォーマンスが向上する「スケーリング則」が効いている。現在もこの流れはさらに加速しており、AI向け部品への需要の急増が、企業のPC調達にマイナスの影響を与えている。

本稿では、需給ひっ迫の実情と、回避策について解説する。

GPUだけではなくメモリでも生じている需給ひっ迫

 生成AIへの投資急増を背景に、メモリの需給がひっ迫している。2026年に入ってから、このようなニュースを頻繁に目にするようになった。生成AIに使われるGPUは、2023年ごろから品薄が続いているが、その影響がついにメモリにまで波及してきたのだ。

 メモリ需給ひっ迫の主因としては、AIデータセンター向けGPUの大量調達に伴いHBM(広帯域メモリ)需要が急増し、サプライヤーの供給優先順位が変化したことが挙げられる。GPUの品薄はデータセンター向けが主体であったため、影響を受ける企業や組織は限定的だった。しかしメモリは汎用性が高く、その需給ひっ迫は幅広い企業・組織に影響を及ぼすことになる。

 具体的にはPC向けのメインメモリが入手しにくくなり、PCの調達が難しくなりつつあるのだ。不足しているのはメインメモリだけではない。フラッシュメモリを利用しているSSDも同様に需給がひっ迫している。

 また2025年10月のWindows 10のサポート終了に伴い、企業を中心にPC更新を前倒しする動きも一部で見込まれている。もっとも、足元ではWindows 11への移行やCopilot+ PC(NPU搭載)への更新需要は市場全体では限定的との見方もある。

納期が不透明になることで生じる様々なデメリット

 需要に対して供給が不足する状況では、PCを発注しても納入されるまで時間がかかる。既にWindows 11への移行に伴うPC調達で、このような状況に直面している企業や組織も少なくないはずだ。

 納期が遅れれば、新しいPCが届くまで古い機種を使い続けざるを得ない。それがWindows 11に対応できないPCであれば、サポートが終了したWindows 10を使い続けることになり、セキュリティーリスクが高まる。

 一方、納期が不透明になることを見越して事前にPCを調達するアプローチもあるが、早めに納品された場合は「在庫リスク」が生じる。さらにNPU搭載PCは2026年も急速に進化しているため、発注時点の最新モデルが納品時には型落ちになる「陳腐化リスク」の可能性もあるのだ。

「即納モデル」なら「すぐに欲しい」に対応可能

 このような問題の回避策として注目したいのがデル・テクノロジーズの「即納モデル」だ。即納モデルとは、最短で「注文当日に出荷可能」な製品のこと。製品を国内倉庫にストックしているため、受注生産モデルに比べてカスタマイズの幅は限定されるものの、待ち時間なしで出荷できる。配送先の地域にもよるが、注文から納品までわずか1~3日しかかからない(※1)。

※1発注のタイミングにより異なるが、連休前の注文は翌営業日の出荷となるため、場合によっては到着まで約1週間かかることがある。

 納品までの時間が短いだけではない。デル・テクノロジーズの即納モデルはラインアップが豊富で、欲しいスペックのモデルを選択しやすいことも大きなメリットだ。もちろん「Copilot+ PC」に準拠したNPU搭載モデルも数多く取りそろえている。

安定供給を支える「強靭なサプライチェーン」

 メインメモリやSSD、NPU搭載プロセッサの需給がひっ迫する中でも即納モデルを安定供給できるのは、デル・テクノロジーズが大規模な購買力を持ち、強靭なサプライチェーンを確立しているからだ。サプライヤーとの長期的な取り引きにより、部品が不足する時期でも優先的に調達できる信頼関係を築いているのである。

 実際、コロナ禍で需給がひっ迫した際にも、デル・テクノロジーズだけはほぼ通常通りの納品を維持できていた。現在は国内だけでも、即納モデルとして製造されたノートパソコンを数千台規模でストックしているという。

 この強靭なサプライチェーンは、受注生産モデルでも強みを発揮する。海外の組立工場で製造後に空輸されるため、納品まで1~2週間(※2)かかるものの、部品不足による納期の不透明化は生じない。即納モデルの中に希望のスペックの製品がない場合でも、一定期間内に確実に調達できるのである。

※2機種により納期がさらにかかるモデルもある。

即納ノートパソコンがPC調達の不安を解決

 デル・テクノロジーズの即納モデルと受注生産モデルを組み合わせることで、業務に最適なPCをスムーズに調達できる。納期遅延による業務停止や事前調達による在庫リスクを回避しながら、需給がひっ迫している状況でも安心してPC調達が可能となるのだ。

よくある質問

Q.メモリ需給がひっ迫している理由は?

 メモリ需給ひっ迫の理由は、AIデータセンター向けGPUの大量調達に伴い、HBM(高帯域幅メモリ)の需要が急増し、メモリ供給の優先順位が変化したことが主因である。その影響は、PC向けメインメモリやSSDにまで波及している。

Q.PCの納期遅れによるリスクは?

 PCの納期遅れにより、以下のリスクが発生しかねない。

  • 新しいPCが届くまで古い機種を使い続ける「セキュリティーリスク」
  • 納期の不透明化を見越して事前調達したものが早期に届く「在庫リスク」
  • 納品時点で発注した最新モデルが到着時には型落ちになっている「陳腐化リスク」

Q.デルの即納モデルがすぐに納品できる理由は?

 デルは、以下の理由により即納モデルを実現している。

  • 大規模な購買力と長期的な取り引きにより強靭なサプライチェーンを確立している
  • 製品を国内倉庫に数千台規模でストックしている