資料の紹介
三菱ケミカルの製造現場は、データ管理と利活用に関しては、データ収集の仕組みがばらばら、GUもばらばらという実態であった。これまでの企業統合等や、プラントごとに求められる機能が異なっていた経緯などが、その背景にあった。
そのためサイロ化が進み、DX(デジタル変革)の視点では様々な技術を組み合わせるために多様な技術を速やかに利用できる他システムとの連携での課題が多く、データを収集、統合、整理するのに時間がかかり、十分にデータを活用しきれていなかった。プラントデータを分析できる環境を整備するには、運転管理、LIMS(運転日誌、分析結果)、PIMS (DCS、PLC)からのデータ収集に関して標準プラットフォーム化を進めて、データ利活用のレベルを引き上げる必要があった。
本資料では、三菱ケミカルがデータ活用を加速するために導入したデータプラットフォームについて解説する。同社は各生産拠点の情報系ネットワークに統合PIサーバーを配置し、データを一元管理するOTデータプラットフォームを構築。さらに各生産拠点間で機能が重複したアプリケーションを統合して簡素化し、製造データは集約化し共通化した。