資料の紹介

 建設機械や船舶の無人運用を目指し、自律運転や遠隔運転の技術開発が進んでいる。鍵を握るのが障害物など周囲の状況を即座に把握する技術だ。人はすぐ必要な方向へ視野を向け、状況を把握できる。一方、固定カメラではパンやズーム機能があっても動作が追いつかず、瞬時の状況把握は困難だ。視野拡大のためカメラを複数設置し多視点の映像を撮影しても、それらを人が見てすぐ状況をつかむのは難しい。

 そこで、建機や船舶の広範囲の周囲状況を一目で見渡せる「俯瞰(ふかん)映像技術」の提案がある。4台の魚眼カメラの映像から合成した俯瞰映像を自由な視点で切り取り、その遠隔配信を可能にする技術だ。さらに特定の対象物の画像検知AI(人工知能)を搭載すれば、周囲映像を常時監視し、人物や車両などの物体の検知も可能になる。

 本資料では、建機や船舶を無人運用するための遠隔監視技術について解説する。金沢工業大学、建機レンタルのヨシカワ、NTTコミュニケーションズは2022年、この技術を用いた実証実験を共同で実施し、人が立ち入れない危険な現場でも、遠隔地から重機を操作できる可能性を示した。作業者の安全性や作業効率の向上が期待できるという。

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