資料の紹介

 コスト削減と生産性の向上は矛盾した目標になりやすく、達成困難な課題だ。しかしものづくりの現場では、常に限られたリソースの中で多くの企業がその実現に努力している。新たなテクノロジーが検討される中、いま大きな注目を集めているのが「3Dプリンティング」だ。

 カーボンファイバーを加えた強度の高い樹脂を扱える3Dプリンターや、金属を積層して造形する「アディティブ・マニュファクチャリング」が登場し、実用に耐える部品の自動製造が可能になっている。例えば、CADデータから治工具を自動製造することで、マシニング加工した金属部品をボルト締めする従来の治工具より生産性と品質が向上し、コストを大きく削減できる。

 本特集では、製造業における3Dプリンターやアディティブ・マニュファクチャリングの活用事例を紹介する。ある企業は3Dプリンターで治工具を自動製造し、リードタイムを80%以上短縮した。また、3Dプリンターから出る廃棄物を自動車部品の原料にリサイクルし、耐薬品性と耐湿性を高めながら7%の軽量化と10%のコストダウンを実現した事例などを取り上げる。