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16%のユーザーが「EOSを知らない」と回答
Windows Server 2016の延長サポート終了(EOS)まで約半年となった。EOSを迎えたサーバーOSを使い続けることはセキュリティーリスクを高めるだけでなく、新たなテクノロジーの活用の阻害要因にもなる。EOSに対する企業の“現在地”と課題、次世代インフラがもたらすメリットについて、MM総研の中村 成希氏、デル・テクノロジーズの川奈部 真氏、マイクロソフト マスタートレーナーの赤井 誠氏が語り合った。
Windows Server 2016の延長サポートが2027年1月12日に終了します。MM総研が行った「国内サーバー稼働状況実態調査」※1をもとに、現在の状況を教えてください。

中村 2025年12月末時点で、Windows Server 2016は仮想サーバーを含めて25万台超が稼働中だと推測しています。用途はWebサーバーやファイルサーバーが多いようです。移行状況としては「移行調査中」が57%で最大、続いて「移行中」が17%、「移行見通しなし」が10%です。相当数がまだ移行に着手していない状況といえるでしょう。
また、より問題なのは、そもそも「EOSを知らない」という回答が16%あったことです。16%は、サーバー台数では約4万台に相当します。当社はWindows Server 2012のEOSの際も同時期に同様の調査を行いましたが、その時は10%だったので6ポイントも増えている状態です。
そもそもEOSを知らない人も多いのですね。原因は何だとお考えですか。
中村 クラウドサービスの普及による影響が大きいと思います。クラウドはインフラ、OS、ミドルウエアもサービスとして提供してくれるので、自分たちでセキュリティーパッチを当てる必要がありません。そのような運用が一般化したことで、EOSに対する意識が希薄化しているのではないでしょうか。
しかし、外部に公開されているWebサーバーはサイバー攻撃のリスクに直面していますし、ファイルサーバーは組織の重要情報を保管しています。脆弱性が放置されたサーバーを使い続けることは非常に危険です。

赤井 また、EOS後は脆弱性の原因がハードにあるのか、ソフトにあるのかの切り分けもユーザー自身で行う必要性が生じるため、運用の難度が上がります。相応の手間と時間、コストがかかる状態で、本当に運用し続けていくのかも真剣に考えなければなりません。
セキュリティーリスク以外には、どんなデメリットがありますか。
赤井 新しいテクノロジーを柔軟に取り込めないことも大きなデメリットです。例えば、最近はハイブリッドクラウド環境が一般化していますが、古いサーバーOSでは、クラウドからサーバーを統合管理するといった新しい機能を使えないことがあります。これが足かせになって、ビジネスを加速しにくくなるでしょう。

川奈部 また、古いサーバーOSは古いハードウエアで稼働していることが多くあります。そのため、故障のリスクや性能劣化による非効率の発生も考慮しなければなりません。業務停止のリスクや復旧にかかるコスト・時間を考えると、サーバーOSの移行と併せてハードウエアも入れ替え、最新のプラットフォームを実現することが、業務効率や事業継続性を高める上で望ましいと思います。
Windows Server 2016の移行を考えている企業では、どのような移行先を想定しているのでしょうか。