資料の紹介
3D CADによる設計業務は高機能のハードウエアを必要とするため、専用端末を設置した場所で作業する必要があった。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、多くの分野でリモート化が求められるようになった。3D CADによる設計業務も例外ではない。
この3D CAD業務のリモート化を可能にするのが、クラウド上で演算処理をする「フルクラウドCAD」だ。ノートパソコンやスマートフォンからでも操作でき、3D CAD用のコンピュータルームで作業する必要はない。ユーザーが操作する端末への3D CADソフトウエアのインストールは不要。ソフトウエア管理に手間がかからず、常に最新環境に保たれる。データも常に最新版にアクセスできる。
本資料では、遠隔授業のためにフルクラウドCADを導入した3つの教育機関の事例を紹介する。琉球大学工学部では、CADに不慣れな学生に対しても短期間でリモート授業を開始できたという。愛媛大学社会共創学部では、学生同士の教え合いが生まれるなど、フルクラウドCADによるコラボレーション面でのメリットを実感しているという。教育機関だけでなく、3D CAD業務のリモート化を検討する企業にも参考になるだろう。