資料の紹介
手洗い・消毒剤製品など衛生用品の大手メーカーであるサラヤ。同社は、国内4工場のほか、海外にも10拠点の工場を持つ。コロナ禍によりアルコール製剤などの増産に追われていたが、生産状況が落ち着いてきた2021年4月から製造標準作業手順書の動画マニュアルプロジェクトを始動した。
従来は、紙の作業手順書を使用していた。しかし、抽象的な表現は文字だけでは伝わりにくい。例えば「異音がしたら」「色が変わったら」と書いても、人によって解釈が異なる場合がある。「押す」という動作にしても、どこをどの程度の力で押せばいいのかは伝わりにくい。そこで、音や色、動作を分かりやすく説明できるように動画マニュアルを併用することとした。
本資料は、サラヤの動画マニュアル作成ツールの導入事例だ。同社は以前も動画化に挑戦したが、編集に時間と労力がかかりすぎて断念していた。今回のツールはスマートフォンやタブレットで作成できるうえ、音声認識による自動字幕付与や、日本語字幕の外国語への自動翻訳などの機能も搭載している点を、同社は高く評価したという。動画マニュアルは世界標準とし、国内だけでなく海外からもアクセスできるようにしている。