資料の紹介

 技術革新のスピードは、人工知能(AI)の進化や量子コンピューターの実用化を機に、これまでとは比較にならないほど加速していく。世界が注目する新たな技術領域をいち早く察知し、技術の主役が移り変わる兆しを捉えられるかどうかが、熾烈な競争の勝敗を分ける。

 「テクノロジー未来投資指数」は、技術領域ごとの成長期待値を、世界のスタートアップ企業の資金調達データを基に算出した独自指数である。テクノロジー専門メディアの「日経クロステック」と、スタートアップ投資データベースを提供する「Zuva」が共同で開発し、四半期に一度、上位50件を公表している。アナリストなどの主観ではなく、実際に資金が動いている事実に立脚する点が特徴だ。

 最新版では、新しい技術領域が相次いでランクインした。象徴的なのが、物理空間を理解して行動するための能力を指す「空間知能」(3位)である。生成AIに続くフィジカルAIの主役と目され、今回初めて上位に食い込んだ。首位は前回に続き「軌道上コンピューティング」。「量子誤り訂正」(6位)や「プラズマCO2変換」(15位)など、量子やエネルギー分野の新顔も目立つ。

 本資料はR&D戦略・技術企画の現場で、自社の技術ロードマップを客観的に検証し、注力テーマを絞り込む材料になる。まだ広く知られていない新興領域をいち早く捉えられるため、次の一手の探索にも生かせる。定量的な裏づけは、経営層や関連部門に投資判断を説明する際にも有効だ。

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