資料の紹介
AR(拡張現実)とは、現実の映像にデジタル情報を重ねて表示する技術である。その場の状況に応じた情報を的確に表示することで、直感的に理解できることが特徴だ。現在では産業分野への応用が進んでいる。
ARを産業向けに適用するメリットは2つある。1つめはリアルタイムの情報を直感的に提供できることだ。作動中の機器の情報は、従来であれば主にディスプレイのダッシュボードへ表示される。これを現場の機器や状況に重ねて表示することで、より直感的に理解できるようになる。2つめは作業の指示やガイダンスの提供だ。作業手順やガイダンス内容をリアルタイムに、実物の機器に重ねて表示することで、作業手順のトレーニングを効果よく実施できる。これらにより、作業員のスキル不足を解消し、習熟までの時間と費用を削減できる。
本資料では、こうした産業向けのAR状況を説明し、ARを利用するためのコンテンツの開発および配信ツールについて解説する。併せて英BAEシステムズにおける電気自動車の製造工程への導入事例と米国の自転車メーカーCannondaleによる自転車のARコンテンツなどについて紹介している。