資料の紹介

 製造業では、熟練工の技術やノウハウの伝承が大きな課題になる。新潟県柏崎市で金属加工業を営むテック長沢もこの課題に直面していた。ベテラン社員が引退するとき、通常業務に大きく影響するような技術は確実に引き継がれるようにしても、細かいテクニックまで伝えきる余裕はないのが実情だった。

 同社は、作業要領書と研修資料を兼ねた資料をExcelとWordで作成し、パソコンで共有するようにした。ところが、資料の作成や管理に手間がかかるうえに、資料はテキストと写真が主体のため近年増加している外国籍社員には正確に伝わらない。そこで、動画による資料作成に挑戦した。しかし今度は、動画編集作業が大きな負担となった。また、動画データが重いためスムーズにアクセスできない問題も浮上した。

 本資料では、製造現場のノウハウ・技術伝承で2度の挫折を乗り越えた金属加工会社の取り組みを紹介する。突破口となったのは、直感的な操作が可能で多言語にも対応できる「動画マニュアル作成ソフト」だった。導入から半年で約100本の動画を作成。技術伝承だけでなく、検査機器の点検や産廃ゴミの廃棄といった日常の業務・作業の支援にも活用しているという。