資料の紹介

 医療機器用ポンプは人間の生命を左右するものだけに、その設計には厳格な基準が適用される。ローラーがチューブを圧迫し、液体を送る蠕動(ぜんどう)力を発生させるが、流量は一定かつ正確でなければならず、逆流は許容可能な安全マージン内に制限される。さらに防水性能を確保するためハウジングを周囲環境から密閉する必要があり、放熱は困難だ。機器のハウジング内の温度上昇はバッテリーの再充電容量に悪影響を及ぼす。

 このように医療機器では動作条件に対する厳格な公差と規制要件があり、設計は非常に難しい。こうした複雑で高度な製品の試作は高コストとなり、医療機器用チューブポンプでは、1回の試作費用は8万ユーロ(約1183万円)以上かかる場合もある。

 本資料では、ドイツの医療機器の開発会社が取り組んだ、シミュレーションを活用した設計プロセスの合理化について解説する。医療機器用ポンプのシミュレーションに必要な流体/熱/電磁解析をすべて可能にするソフトウエアを使用することで、試作回数を削減した結果、設計プロセスのコスト削減と精度向上を実現できたという。

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