資料の紹介

 電磁波を利用した戦いである電子戦。相手がレーダーなどから発する電波を妨害したり、装備品をステルス化して相手から探知されにくくしたりするのは、その代表例である。電子戦用のレシーバーには、複数の干渉信号が混在する広帯域スペクトルの中から、相手が発する信号を傍受/識別する能力が求められる。

 通常の通信レシーバーは、受信信号の帯域を制限し、不要な信号やノイズを除去することで性能を高める。しかし、広い帯域幅を対象とする電子戦用レシーバーでは、この方法は使えない。では、広帯域を対象としながら迅速に信号処理できる高性能の電子戦用レシーバーを実現するにはどうしたら良いか。鍵を握るのは、高いサンプリングレートと優れたノイズ性能を備えたA-Dコンバーター(ADC)とD-Aコンバーター(DAC)である。これらを使って信号処理をデジタル化することで高性能を実現できる。

 本資料では、最新のADCとDACを活用した広帯域デジタルレシーバーの設計方法を解説する。電子戦用レシーバーの開発に焦点を当て、瞬時帯域幅(IBW)が数GHzにわたるマルチオクターブ対応のデジタルレシーバーの実現に向けた設計時の注意点などを説明する。

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