さらに多くの現場の声を取り込んだ最新型もリリース

高橋:Safie Pocketを使えば、現場で撮影した作業内容を、遠隔地にいる管理者がリアルタイムに確認できます。また管理者は、特定の現場やオフィス、ときには自宅から、全国の複数現場の臨検を行えるようになります。これは、かつてないほどの生産性向上が図れる可能性があると感じました。現在は、これを全国の現場に提案して回りながら、業務効率化につなげてもらうための働きかけを行っています。

セーフィー株式会社
代表取締役社長
佐渡島 隆平氏

佐渡島:ありがとうございます。セーフィー自身は、もともと家庭用防犯カメラの開発からスタートした会社ですが、特に近年は国の遠隔臨場にかかわる施策を背景に、土木業界におけるウエアラブルカメラへのニーズが高まっています。その期待に応えるべくリリースしたのが、建設現場向けに特化したSafie Pocketです。

 当初は門外漢だったため、現場にどんなニーズがあるのかを手探りしながら開発した製品ですが、大林組様をはじめ、お客様の要望を反映しながら徐々に改良してきました。実際、大林組様の現場にも、私やスタッフが何度もお邪魔してリアルな要望や指摘を聞き、それを開発にフィードバックしてきたのです。その意味で、多くのお客様の声を形にした製品といえると自負しています。

そうした中、先ごろ最新版である「Safie Pocket 2」をリリースされています。この特徴を教えてください。

佐渡島:最大の特徴は、LTEルーターやマイク、バッテリーを本体に組み込んだ一体型である点です。以前のバージョンはそれらが外付けだったため、複数の筐体を持ち運ぶ必要がありました。ただ、やはり現場に落下の危険性があるものを持ち込むことは望ましくありません。これも、お客様の声を基に改良した点です。

ウエアラブルなクラウドカメラ「Safie Pocket 2」
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手のひらサイズ・160グラムと小型・軽量な筐体にLTEの通信機能とバッテリーを内蔵。胸ポケットに留めて携行したり、アタッチメントを使って固定する形で手軽に使える

高橋:一体型になったことは非常に嬉しい進化です。カメラ1つをポケットに収めて現場に出れば、すぐに撮影ができます。扱いが簡単になった点は、現場作業における大きなメリットです。

佐渡島:撮影の操作もシンプルで、電源を入れるだけで開始できます。また、撮影した映像はすべてリアルタイムにクラウド上に転送・保管されるため、あとから保存作業を行う必要もありません。アーカイブした映像は、工程の確認に活用したり、監査時の証左にしたりすることも可能です。